ソラマメブログ › 喜奇希のタダオ SL雑記 › 2013年06月16日

  

Posted by at

2013年06月16日

インワールドに見る水上機レーサーたち

水上機とは、水面上に浮いて滑走が可能な船型の機体構造、あるいは浮舟(フロート)のような艤装を持つことによって、水上にて離着水できるように設計された航空機である。by wiki

なのですが、その中の水上機レーサーというと、1913年から1931年にかけて各国の国威発揚の場ともなったシュナイダー・トロフィー・レース参戦機が有名でしょう。

そんなシュナイダー・トロフィーで活躍した歴史的水上機を、インワールドでは見て乗って楽しむことが出来るのですね。

乗り物好きにとっても、本当に素晴らしい世界だと思います。





そんな水上機レーサーを生み出したイタリアのマッキ社からは、これらの機体が見られます。





1925年、当時アメリカ優勢だったレースに参戦するも、平均速度374km/hのカーチス R3C-2に平均速度271km/hと及ばず3位入賞に終わった『マッキ M.33





1926年、イタリアの威信をかけて送り込まれた「マッキ M.39」は、フィアット製V型12気筒800馬力の新型エンジンを搭載してアメリカを打ち破りました。

翌年1927年、前年を最後にアメリカが参加をとりやめたためイギリスとの一騎打ちに挑むべく、M.39より強力な1000馬力エンジンを搭載して登場したのが、この『マッキ M.52』でした。

時速479.3キロ(毎時297.8マイル)の新しい世界速度記録を確立していましたが、レースではエンジントラブルで実力を発揮できないままイギリスの勝利に終わっています。





M.39以降優勝を逃していたイタリアが、究極のレーサーとして生み出したのがこの『マッキ M.C.72』です。

V型12気筒エンジンをタンデム結合したV型24気筒『FIAT AS-6』エンジンは、画期的な二重反転プロペラによってレシプロ水上機の速度記録としては現在も破られていない、平均速度709km/h(440mph)という偉業を成し遂げたが、最後となった1931年大会ではエンジン調整に手間取り参加出来ませんでした。



ところであの真っ赤な機体の『マッキ M.52』。

どこかで見覚えありませんか?

映画「紅の豚」で主人公ポルコ・ロッソの旧友、フェラーリンが道案内で登場するのが先ほどのマッキ M.52の前年に活躍した同型の「マッキ M.39」だったんですね。






そして、その映画でポルコの宿敵として登場するのが、アメリカ野郎のカーチスでした。








この機体こそ、1923年・1925年のシュナイダー・トロフィーでアメリカに勝利をもたらした『カーチス R3-C』だったのでした。




さてそのポルコの愛機。

劇中では「サボイア」と言っていますが、実は元になっていたのは最初に紹介した『マッキ M.33』だったのですね。



映画「紅の豚」のバックグランドにはこんな歴史があったのですw



インワールドに見る水上機レーサー!

こんな世界観も面白いですよ ^^




『マッキ M.33』

http://maps.secondlife.com/secondlife/The%20Hope%20Island/140/180/23



『カーチス R3-C』

http://maps.secondlife.com/secondlife/Neumoegen/38/87/751



ポルコのみたいなのw

http://maps.secondlife.com/secondlife/Yumix%20Canal/164/208/22  


Posted by タダ オ っさん ^^; at 12:44Comments(0)乗り物 飛行機